写真:林 重男
被爆直後に撮影した広島市内のパノラマ
写真家:林
重男はヒロシマ・ナガサキの情景を見て、残すべき姿として「パノラマ」を選択しました。自身の眼で眺めたままを記録するために。 十数枚、あるいは二十枚以上に分けて撮影した360度の画像一枚一枚からは当時の撮影の苦労が伝わってきます。連続した画像を得るためのオーバーラップ(重なり)は、当然取られていますが、視点やカメラの角度は微妙にズレが見られます。特にこれはブローニー(6×6)で撮影した「原爆ドーム・相生橋」(Hiroshima-A)付近のパノラマで顕著です。しかし、今でこそワイドなパノラマ撮影やデジタルでの360度パノラマ作成は一般化していますが、当時のパノラマヘッドや三脚すら満足でない器材での撮影状況を考えると、その精度は驚きであり、その苦労は想像に難くありません。 これらの連続した画像の一枚一枚からは写真家:林 重男の強烈な意図・思いが伝わってきます。その思いをより多くの人々に伝えるべく2点のパノラマを公開します。 この作業に関われた事を光栄に思います。そして目指した事は、単なる写真を繋いだパノラマの制作でなく、写真家 林 重男の眼が捉えたあの日の情景の再現です。 |
PTViewer (JAVAアプレットパノラマビューアー)
林 重男パノラマは、下から選択して下さい。上のフレームに表示されます。
被爆間もないヒロシマのパノラマ。
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